「田代まさしのプリンセスがいっぱい」は、1989年にファミリーコンピュータ(ファミコン)およびMSX2で発売されたアクションゲームで、タレントの田代まさしを主人公に据えた異色の作品です。このゲームは4人のプリンセスを救うためにヨーヨーを武器に戦うというユニークなコンセプトが特徴で、当時のレトロゲームファンや現代のコレクターからさまざまな視点で語り継がれています。レトロゲーム好きや田代まさしファンに向けた深掘りレビューとしてお楽しみください。
「田代まさしのプリンセスがいっぱい」の面白さ
このゲームの魅力は、その奇抜さとレトロゲームならではのシンプルさにあります。以下に、プレイヤーが感じた面白さのポイントを挙げます。
田代まさしという意外性: 有名タレントがゲームの主人公として登場することは当時珍しく、田代まさしの軽妙なキャラクターがゲームにユーモアを与えている点が評価されています。特に、彼の「下心はぜーんぜんナイ」というキャッチコピーがクスッと笑える要素として挙げられます。
マルチエンディングの先駆け: ハッピーエンド1つとバッドエンド4つという選択肢がある点は、1989年のゲームとしては先進的。どのプリンセスをどう救うかで結末が変わるため、リプレイ性が意外と高いと感じる声も。
ヨーヨーアクションの独自性: マリオのようなジャンプアクションとは異なり、ヨーヨーを武器にした戦闘は新鮮。特にプリンセスを救うごとにヨーヨーがパワーアップする仕組みが、達成感を与えると好評です。
レトロなグラフィックと音楽: 町や森、海といった多彩なステージと、耳に残るBGMがレトロゲームらしいノスタルジーを呼び起こすと、懐かしさ重視のファンから支持されています。
プレイヤーからの感想
「田代まさしがゲームに出てるだけで笑える。企画のぶっ飛び具合が最高!」
「ヨーヨーの操作が慣れると結構楽しい。単純だけどクセになる。」
「プリンセスのイラストが可愛くて、89年のゲームにしては頑張ってると思う。」
「ステージ選択がロックマンっぽくて自由度があるのが良かった。」
「魔女の城でのトップビュー切り替えが斬新で、ゼルダっぽい雰囲気が好き。」
「難しすぎず簡単すぎず、ほどよいバランスで遊べた。」
「田代の顔がサムネに出てくるたびに笑ってしまう。ネタゲーとしての価値は高い。」
批判や不満点から見る課題
一方で、このゲームには厳しい意見も多く、特に操作性やゲームデザインに関する不満が目立ちます。
操作性の悪さ: マーシーの動きがもっさりしており、ジャンプのタイミングがシビア。特に狭い足場への着地や高所への移動でミスを連発し、「ストレスしかない」と嘆く声が多数。
アクションの単調さ: ヨーヨー攻撃は面白いものの、マリオのような爽快感やスピード感がなく、「淡々と進むだけで盛り上がりに欠ける」との指摘が。
ギャグの少なさ: 田代まさしを起用した割にユーモア要素が薄く、「もっと彼らしいおふざけを入れてほしかった」という期待外れの意見も。
方向性の曖昧さ: アイデアは良いが、全体的に中途半端で「何をしたいゲームなのかわからない」と感じるプレイヤーが多い。
難易度バランスの偏り: 序盤は簡単なのに終盤が急に難しくなり、特にラスボスの魔女戦で投げ出した人が続出。「調整不足」との声が目立つ。
独自性と価値
「田代まさしのプリンセスがいっぱい」は、単なるクソゲーとして片付けるには惜しい魅力を持つ作品です。現代では田代まさしのスキャンダルと結びつけて語られることが多く、ネタとしての注目度は高いものの、ゲーム自体の評価は分かれます。レトロゲーム市場では希少価値から高額で取引されることもあり、コレクターアイテムとしての側面も見逃せません。
総評とおすすめポイント
「田代まさしのプリンセスがいっぱい」は、完璧なゲームではないものの、その奇抜さと懐かしさで一定のファンを惹きつけます。レトロゲーム初心者には操作性の壁が厳しいかもしれませんが、田代まさしファンやクセのあるゲームを愛する人にはたまらない一本。プレイするなら「ネタを楽しむ心」と「根気」が必要です。
レトロゲームの隠れた名作(迷作?)を深掘りしたい方は、ぜひこのゲームを手に取ってみてください!
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